オープンサイエンスを支えるメソッドの共有：
再現性と認知を高めるプロトコル戦略

本セミナーでは、オープンサイエンスの理念に基づく研究プロトコルの共有と、それを支える技術や実践について、異なる視点からの知見を紹介する。 

セミナー内容

セッション1「Increasing reproducibility and recognition for method development with protocols.io」

言語：英語（同時通訳あり）

Methods have the potential for adaptation and reuse in different contexts and across a broad range of research questions. However, research papers and protocol organization in laboratories often lack detailed instructions for repeating experiments. This session will introduce protocols.io, an open tool for developing and sharing your methods; it will also cover practical tips for receiving credit and
recognition for your method development.

セッション2 「バイオインフォマティクス分野における研究プロトコル共有の実践：TogoTVとRefExの事例から」

言語：日本語

本講演では、生命科学分野におけるデータベースやウェブツールの使い方を動画で紹介する人材育成ポータルサイトであるTogoTV (togotv.dbcls.jp) の運営および遺伝子発現解析の 基準となる各遺伝子の遺伝子発現量を簡単に検索、閲覧できるウェブツールRefEx (refex.dbcls.jp) の開発を通じて得た、研究 プロトコルとデータのオープン化に関する実践経験を共有する。 これらの活動から得られた具体的な
ベネフィットとして、若手研究者の技術習得支援を通じた裾野の拡大や研究の再現性向上、共同研究機会の拡大、データ引用増加による研究インパクトの強化などを示す。 同時に、メタデータ標準化の
課題、長期的なデータ管理コスト、インセンティブ設計の難しさなど直面した問題とその解決策についても考察し、研究者視点からオープン化を日常的な研究活動に取り入れるための実践的アプローチを提案する。

講演者